図書館が持つおもしろさ・可能性

前回からかなり間があいてしまいましたが、近未来書籍カフェを終えて その2です。


私は近未来書籍カフェの責任者を務めましたが、実はこれまであまり図書館好きというわけではありませんでした。


むしろ私は図書館よりも書店が大好きな人間です。なぜなら、書店の方が本が生き生きしていると感じるからです。


図書館にはたくさんの本がありますが、それらは全て配架番号に沿って一様に並べられているだけです。図書館は単なる本の集積所にとどまっています。それに対して書店は、本の表紙を見せて並べたり、POPをつけたり、独自のテーマ(クリスマスに読みたい本、熊本城に関する本など)に沿った本をあつめて提示したりしています。単なる本の集積所にとどまらず、本をいかに魅力的に見せるか、多くの人々に届けるかということが考え抜かれています。


ですが、図書館も潜在的に多くの可能性を持っています。近未来書籍カフェを通してそれに気づくことができました。


図書館にはたくさんの(司書、利用者)がいて、資料(本、CDなど)があり、多種多様な(読書スペース、勉強スペース、子どもスペース、イベントスペースなど)もあります。コンピュータもあります。書店にはない珍しい本もあります。これだけの材料がそろっていたら、おもしろいことができないはずはありません。


近未来書籍カフェで使用した本の大部分は図書館のものです。それをテーマごとに並べたり、iPadやオブジェと組み合わせることで、ひっそり眠っていた本に新たな命を吹き込むことができました。


図書館ではもっとおもしろく・魅力的になれるのではないでしょうか。



最後にちょっと宣伝です。11/24〜26に横浜で図書館総合展というものがあります。図書館・書店・本に関する一大イベントです。このポスターセッションにて、近未来書籍カフェのことを紹介します!(「筑波大学産学リエゾン共同研究センター 小野プロジェクト」のポスターです)


私自身も時間帯によってはポスターの前に立って、直接みなさんにご説明します。もしよろしければ、みなさんいらっしゃってください。